わきが治療の基礎知識

わきが治療の基礎知識

正式名称を【腋臭症】といいます。
体臭の原因となるのは「アポクリン汗腺」「エクリン汗腺」「皮脂汗腺」と3つの汗腺が影響しています。
このアポクリン汗腺は主に脇の下や、乳輪部、へそ周りにあり、ここからタンパク質を主成分とした分泌液が細菌によって分解され、独特の臭いを発生します。
エクリン汗腺、皮脂汗腺自体には臭いはありませんが、雑菌が混ざることで体臭になります。
わきがは人種差が大きく、欧米人は70~90%の人がわきが体質であるのに対し、日本人は10~15%と言われています。
また、遺伝として受け継がれることが知られています。
両親が共にわきがの場合は8割、片方だけの場合でも5割くらいの確率で遺伝すると言われています。

  特徴
アポクリン腺 フェロモンを分泌する汗腺。
粘り気があり、脂肪、鉄分、尿素、アンモニア、たんぱく質などが含まれているため、雑菌が繁殖しやすい。
アポクリン腺から分泌される汗そのものが臭いの原因となりやすい。
エクリン腺 粘り気がなく弱酸性で皮膚表面を守る汗でもあり、皮脂腺から出る皮脂を混ざることで肌をなめらかにする。
体温調節のために出る汗。
エクリン腺自体に臭いは無いが、雑菌と混ざることで、わきがの臭いが強くなる。
皮脂腺 体の表面を守る働きを持つ。
アポクリン汗腺と同じように毛穴と直結していて、脂肪酸などの皮脂を分泌している。
この毛穴からでた皮脂に脂肪酸が増え過ぎると、雑菌が喜ぶエサとなり、雑菌が分泌物を分解することにより、臭いが発生する。